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2016.04.25

研究員の活動

タックス・ヘイブン タックス・ヘイブン
パナマの法律事務所の内部文書の流出により、タックス・ヘイブンを利用して資産隠しをしていた世界首脳や著名人が、その金額と共に実名入りで暴露されるという前代未聞の衝撃的なニュースが流れたからである。

早くからタックス・ヘイブンに注目し、研究をしていたのが当研究所の研究員であり理事でもある合田寛さんだ。いまや時の人である。合田さんは、マスコミ取材を受ける中で新たな課題が生まれたと言う。
「タックス・ヘイブンよって、世界で一体どのくらいの税収が失われているのかという質問が何度かあった。
多くの国民もそこに関心があるのだろう。IMF の調査をもとに、長期的には50 兆円くらいだろうと答えておいた。
ところがピケティの弟子ズックマンによれば、個人による税逃れだけでも年間21 兆円に達するという。
これに多国籍企業による税逃れを含めると、短期でも50 兆円に近い税収ロスがあるのではないだろうか。
未知の世界への探求はますます深まる。」

合田さんのタックス・ヘイブン研究はまだまだつづく。

合田寛著『タックスヘイブンに迫る―税逃れと闇のビジネス』(新日本出版社、2014 年9月)