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2025.05.05

告知

現代経済研究室オンラインセミナーのご案内

テーマ 「労働における動力と制御の矛盾」論によるコンピュータ技術の内的発達の解明

報告者 齋藤正美(主任研究員)

日 時 2025年5月30日(金)17:00~19:00

場 所 政治経済研究所(会場対面およびZoom配信)

参加費 無料


コンピュータ技術の歴史的転換点とAI革命の関係性に迫る!

GPUがもたらした並列処理への進化と大規模言語モデル誕生の秘密を、「動力と制御の矛盾」論から解き明かします。  


※イベント継続のため、ご支援のカンパを募集しています。Peatix(一般)ページより+カンパチケットをご購入いただけると幸いです。

※zoom招待URLおよび事前資料は、お申し込みされた方へ、前日午後5時頃にお送りいたします。

※報告者は会場で報告します。  


【概要】


現在、AIが生活のあらゆる分野に入り込み、功罪を伴いながら世界を大きく変えると予想されている。生成AIが可能になったのは、コンピュータの速度が格段に速くなり、大量のデータ処理が可能になったからである。


この技術的基礎のもとで、大規模言語モデルが開発された。具体的には、エヌビデアのGPUがほぼ独占的に提供され、これを組み入れたコンピュータが、大規模言語モデルに適合していることからGPUをめぐる開発競争となっている。


ここで使用されているコンピュータ技術は、周波数の増大による速度の追求から、CPUの複数化による並立処理方式に転換して速度を追求することになったコンピュータ技術の発展に支えられGPUを並列処理へ組み込んだものである。


本報告の目的は、コンピュータ技術の発達史を、「動力と制御の矛盾」論で論じ、大規模言語モデルが開発される前段階にコンピュータの方式に大きな転換があったことを明らかにすることである。


【経歴】

神奈川県に生まれ、京都大学理学部を卒業後、(株)三井造船にて、船舶技術計算、原子力技術計算に従事。その後、東京都立大学大学院社会科学研究科に入学。博士課程を単位取得退学し、立教大学、東京都立大学、横浜国立大学、駒澤大学の非常勤講師を経て北見工業大学教授定年退職。現在公益財団法人政治経済研究所業務執行理事。


【専門】

経済学原論、貿易論、技術論


【業績】

「19世紀世界市場と国際価値論の妥当性」『労働価値論の挑戦』大月書店、2000年。

「船舶技術における内的発達法則―『労働における動力と制御の矛盾』の貫徹―」『季刊 経済理論』第42巻第1号、2005年4月、

「紡績技術における内的発達の論理」『季刊 経済理論』第45巻第1号、2008年4月など。