国際問題研究室・現代経済研究室共催オンラインセミナーのご案内

テーマ 激動する韓国:政治・経済・社会のダイナミズム
報告者 柳 在廣(神田外語大学准教授)
日 時 2025年7月25日(金)14:00~16:00
場 所 政治経済研究所(会場対面および Zoom 配信)
参加費 無料
民主化、グローバル競争、Kカルチャー、デジタル化、格差拡大
――韓国で活躍する研究者が、躍動する韓国の深層に迫る。
※Zoom 招待 URL と事前資料は、お申し込みの方へ前日までに送付します。
※イベント継続のため、ご支援のカンパを募集しています。
【概要】
今回の発表は、現代韓国の政治・経済・社会における「ダイナミズム」に焦点を当てることで、韓国への理解を深めることを目的とするものである。近年、韓国政治は戒厳令や大統領弾劾という激動を経験し、新大統領が誕生している。こうした過程で、市民社会の活発な政治参加が民主主義の新たな形を模索している姿が見て取れるのである。経済面では、輸出依存経済の深化と積極的な海外投資がグローバルな競争力を強化している。しかし、その一方で、世界経済の変動に強く影響される構造的な課題も抱えている。また、K-POP や韓流ドラマに代表される文化コンテンツ産業は目覚ましい発展を遂げ、新たな輸出産業となって韓国経済に貢献している。他方、社会に目を向ければ、韓国は高度なデジタル社会へと見事に変身を遂げている。行政サービスを含む生活全般にわたる技術革新が、社会のあり方を根本から変えている。しかし、このような華々しい成長の陰には、経済格差や世代間格差といった深刻な「格差問題」が横たわり、社会の分断を深める要因となっている。以上のように、本発表では、政治、経済、社会の各要素から「激動」する韓国の現状を取り上げ、韓国への理解を深めていくものである。
【経歴】
1972年韓国生まれ。日本の中央大学で経済学博士を取得後、韓国最大の金融投資グループであるミレアセットの研究所やアセットマネジメント会社で金融実務を経験。その後、サムスン生命 Life Finance 研究所首席研究員として10年間勤務し、3年前に神田外語大学外国語学部に移籍、准教授として韓国社会経済を教える。主な研究テーマは高齢化がもたらす社会経済の変動に関する日韓比較研究。
【専門】
韓国経済、比較高齢化研究
【業績】
・“Population Aging and Social Security Reform in Korea and Japan,” Journal of Asian Economics, 2024
・『韓国高齢化社会の経済学』中央経済社, 2023
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