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2025.11.26

告知

戦争災害研究室 連続研究会(第1回/全3回)のご案内

戦争災害研究室 連続研究会(第1回/全3回)


テーマ 空襲体験の活用と継承ー大学教育と継承者事業の実践

報告者 小薗崇明(東京大空襲・戦災資料センター学芸員)

日 時 2025年12月20日(土)14:00~16:00

場 所 東京大空襲・戦災資料センター(対面・Zoom配信)

参加費 500円(政治経済研究所研究会員、東京大空襲・戦災資料センター維持会員無料)


空襲体験を次世代へどう伝えるか。教育実践と継承者育成を紹介します。


※本研究会は、戦争災害研究室の小薗崇明・山本唯人・石橋星志の3名による連続研究会(2025/12/20〜2026/2/7)の第1回です。※Zoom 招待 URL と事前資料は、お申し込みの方へ前日までに送付します。

※イベント継続のため、ご支援のカンパを募集しています。
※東京大空襲・戦災資料センター維持会員の皆様は、「研究会員お申し込み」ボタンよりご登録ください。


戦争災害研究室連続講座紹介ページ


【概要】

 近年、戦争体験者の減少をよく耳にする。2025年8月15日『朝日新聞』には「総務省の人口推計によると、2024年10月現在の戦前・戦中生まれは約1389万人で、総人口の11.2%。近年は1年で約1ポイントずつ割合が減少している」とある。

 戦争体験者がいなくなると戦争のリアルが伝えられなくなり、また戦争が始まるのではないかと危惧する人がいるかもしれない。しかし、新しい戦争が始まらない限り、戦争体験者の減少は避けられない。むしろ、今できること、体験の記録の活用や体験を語り継ぐ方法について検討することが大切だろう。

 そこで、本報告は、政治経済研究所付属東京大空襲・戦災資料センターを利用した大学教育の実践と同センターで行われている継承者育成事業について紹介する。大学教育の実践に関しては空襲体験談や空襲体験記録を活用した授業事例について報告する。また、継承者育成事業とは、空襲体験を語り継ぐ継承者を育てることを目的とした事業である。その内容から空襲体験の継承について検討する。


【経歴】

講師略歴:博士(歴史学)。東京大空襲・戦災資料センター学芸員、立教大学・聖心女子大学ほか非常勤講師を兼務。


【専門】

日本近現代史(関東大震災・東京大空襲・平和教育)


【業績】

小薗崇明・渡辺哲郎・和田悠編『子どもとつくる平和の教室』(はるか書房、2019年)ほか。

小薗崇明(こぞの・たかあき)博士(歴史学、専修大学)。
 専門は日本近現代史、とりわけ関東大震災・東京大空襲など戦争災害下の民衆史と、その記憶の継承研究である。公益財団法人政治経済研究所附属 東京大空襲・戦災資料センター研究員・学芸員として、震災・空襲の遺族証言や写真資料の調査・展示に携わる一方、大学非常勤講師として歴史教育にも従事。早稲田大学では150周年史の編さんにも取り組んでいる。
 編著書に、子ども主体の平和学習実践をまとめた『子どもとつくる平和の教室』(2019年)などがある。近年は関東大震災100年にあわせて未公開写真を発掘し『写真集 関東大震災 被害→避難→救援→慰霊→復興』(2023年)を刊行。また東京大空襲体験記のデジタルアーカイブ化や、戦争体験を語り継ぐ「継承者」育成事業にも取り組む。過去の惨事の記憶を掘り起こし未来へ伝える架け橋として、研究・教育・社会活動を一体的に展開する歴史研究者である。

【2023年の朝日新聞記事が今年も話題に】
 2023年9月1日に朝日新聞に掲載された記事「関東大震災で殺された聴覚障害者 生死分けた「15円50銭」の問い」が、SNS上で今年も話題になりました。関東大震災の際、自警団らが日本人と朝鮮人を識別するために、道行く人々に発音が難しい「15円50銭」を言わせていましたが、この過程で関東圏とは発音の異なる地方出身者が犠牲になっています。小薗さんは、史料調査を続けるなかで、聴覚障害者も犠牲になった事例を発見しました。記事では、研究されてこなかった障害者の被害について紹介しています。
 記事はこちら→ https://www.asahi.com/articles/ASR8Z6VHDR8ZUPQJ007.html