お知らせ

News

2026.11.05

告知

マルクスの思想を「非西欧」から考える
公開研究会のご案内

欧米で再び注目を集める社会主義。マルクスの思想を見直す研究も進んでいます。マルクスは非西欧をどう見ていたのか?『資本論』に至る西欧中心の視点から、ロシアと非西欧的共同体へ。その思想の変化を考えます。




テーマ マルクスの思想的発展-西欧的視点から非西欧的視点への変化

報告者 的場昭弘(まとば あきひろ) 神奈川大学名誉教授

日 時 2026年11月28日(土)午後2時から4時

場 所 3階会議室(公益財団法人政治経済研究所  東京都江東区北砂1丁目5-4  )

方 式 来所+Zoom

参加費 500円(研究会員無料)


※事前資料は、お申し込みの方へ前日までに送付します。

※イベント継続のため、ご支援のカンパを募集しています。


【概要】

マルクスの40年にわたる思想の流れを追い、その思想が1860年代後半に変化していく様子を検討します。マルクスの青年期から壮年期までの時代のヨーロッパの学問は、西欧を模範とする発展論が中心でした。マルクスもそれにしたがって、唯物史観、そしてその発展の原理である弁証法をまとめ上げ、『資本論』に至る体系を構築しました。初期の著作から『資本論』第一巻の完成までの視点は大方西欧的近代主義を普遍的歴史としてとらえています。しかし、ロシア人との接触以後、研究は、イギリスそして西欧から離れ、ロシアそして非西欧的共同体の研究に向かいます。そこでの研究は彼の死(1883)によって未完に終わりますが、その対象範囲は、西欧社会で解きえなかった問題を提起していました。私のライフワークである『マルクスーその生涯と思想』(全三巻、作品社、2027年刊行予定)からマルクスの思想の変化を読み解き、マルクス思想の現代的意味について問題を提起したいと考えています。


【著者経歴】

1952年宮崎市生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。同大学大学院経済学研究科修士。経済学博士。政府給費留学生として旧ユーゴスラヴィアザグレブ大学留学。一橋大学社会科学古典資料センター助手。東京造形大学助教授。神奈川大学短期大学部助教授、教授を経て、短大廃止にともない経済学部教授。アムステルダム社会史国際研究所客員研究員。リヨン第三大学客員教授。パリ13大学招聘教授。神奈川大学図書館長、国際センター所長、国際担当副学長を経て、現在神奈川大学名誉教授。朝日新聞「今月の3点」委員(2000-2002)、NHK『一週間de資本論』メインコメンテター(2010)などを担当。東洋経済オンラインに毎月2回執筆。神奈川大学エクステンションセンター講師、早稲田大学エクステンションセンター講師。朝日カルチャーセンター講師。


【著訳書】

共訳エルネスト・マンデル『後期資本主義』柘植書房、1980-81『トリーアの社会史』未來社、1986、『パリの中のマルクス』『フランスの中のドイツ人』御茶の水書房、1995年、編著『新マルクス学事典』2000年、『ポスト現代のマルクス』御茶の水書房、2001,監訳アシュトン『ロンドンのドイツ人』御茶の水書房、2001、『未完のマルクス』平凡社、2002、『マルクスを再読する』五月書房(角川文庫ソフィア文庫で再刊)2004、監訳メサローシュ『社会主義か野蛮か』こぶし書房、2004『マルクスだったらこう考える』光文社新書、2004、『ネオ共産主義論』光文社新書、2006、『マルクスに誘われて』亜紀書房2006、『近代と反近代の相克』神奈川大学ブックレットシリーズ2006、編著『マルクスから見たロシア、ロシアから見たマルクス』五月書房、2007、『超訳資本論』祥伝社新書全3巻、2008―2009、『とっさのマルクス』幻冬舎2009、『もう一つの世界がやってくる』世界書院2009,監修『知識ゼロからのマルクス経済学入門』(弘兼憲史著)幻冬舎、監修『漫画資本論―俺たちの90日戦争』サンダ、2009、編著『一週間de資本論』NHK出版2010、編訳著『新訳 共産党宣言』作品社2010、『20世紀から見る資本論』NHK出版2011 、共著『国家の危機』(佐藤優氏と)KKベストセラーズ(『復権するマルクス』角川新書で再刊)2011、編訳著『新訳 初期マルクス』作品社2013、『待ち望む力』晶文社2013、『資本主義の終わりをマルクスとともに考える』亜紀書房2014、訳 ジャック・アタリ『世界精神マルクス』藤原書店、2014、 『大学生に語る 資本主義の二〇〇年』祥伝社新書2015、訳 ジャック・アタリ『ユダヤ人 世界と貨幣』作品社、2015、監修解説コリン・マィエール『マルクス漫画講座』いそっぷ社、2015、監訳『今とは違う経済をつくるための15の政策提言』作品社、2016、訳『未来のために何をなすべきか―積極的社会宣言』作品社、2016、『革命再考』角川新書、2017、『最強の思考法』日本実業出版、2018、『マルクス入門』作品社2018、編訳著 マルクス『新訳 哲学の貧困』作品社、2020、『未来のプルードン 資本主義もマルクス主義も超えて』亜紀書房、2020、共著『今こそ「社会主義」―混迷する世界を読み解く補助線』(池上彰氏と)朝日選書、2020、監修『図解 明日を生きるための『資本論』』青春新書、2020、『資本主義全史』SB新書2022、監修『マンガでわかる『資本論』』池田書店、2022、『一九世紀でわかる世界史講義』日本実業出版社、2022、『20歳の自分に教えたい資本論』SB新書、2022、 『マルクスで読み解く世界史』教育評論社2022、『資本主義がわかる21世紀世界史講義』日本実業出版社、2023、共著『希望と絶望の世界史―転換期の思想を問う』(前田朗氏と)三一書房2024『21世紀世界史講義―恐慌、パンデミック、戦争』日本実業出版社、2024、『非西欧から見たマルクス、マルクスから見た非西欧』教育評論社、2